近頃，emathパッケージそのものよりも
　　ページをまたぐことができる見出しつき囲み
ということで，itembkbx.sty を利用される方が目立っています。

その場合，
    breakitembox環境
と
　　itembox環境
を併用される方がありますが，
その場合，問題が発生します。
その解説と対策の話です。

% ---- breakitembox と itembox環境の併用(1) -----
\documentclass[fleqn]{jarticle}
\usepackage{ascmac}
\usepackage{itembkbx}

\begin{document}
ページをまたぐことができる\textsf{breakitembox}環境
\begin{breakitembox}{みだし}
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
\end{breakitembox}
と，\textsf{ascmac.sty}で定義されている\textsf{itembox}環境を
併用する場合は，注意が必要です。
\begin{itembox}{ミダシ}
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
\end{itembox}
コーナーの四分円と縦・横罫線とのつながり具合がよくありません。

これは\textsf{ascmac.sty}と\textsf{eepic.sty}との相性が悪い，
として知られている現象です。

\textsf{emath}パッケージでは，対策として\textsf{ascmac.sty}に
修正を施した\textsf{itembbox.sty}を提供しています。
\end{document}

% ---- breakitembox と itembox環境の併用(2) -----
\documentclass[fleqn]{jarticle}
\usepackage{itembbox}
\usepackage{itembkbx}

\begin{document}
ページをまたぐことができる\textsf{breakitembox}環境
\begin{breakitembox}{みだし}
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
\end{breakitembox}
と，\textsf{ascmac.sty}で定義されている\textsf{itembox}環境を
併用する場合は
\begin{jquote}
\begin{verbatim}
  \usepackage{ascmac}
ではなく
  \usepackage{itembbox}
\end{verbatim}
\end{jquote}
とします。

\begin{itembox}{ミダシ}
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
\end{itembox}
コーナーの四分円と縦・横罫線とのつながり具合は，改善されました。
\end{document}

▼関連発言
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└◆3290:breakitembox & itembox [tDB] 06/22 20:44<-last