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└◇66:
任意長のベクトルの描画 [田中徹] 09/24 20:47

 └◇71:Re:任意長のベクトルの描画 [tDB] 09/25 11:03
  └◇74:Re[2]:任意長のベクトルの描画 [田中徹] 09/25 12:05
   └◇82:Re[3]:任意長のベクトルの描画 [kaji] 09/26 02:49<-last


66● 任意長のベクトルの描画[ 田中徹 ] 2006 09/24 20:47
BBS No.5247 で
> 接ベクトルをすべて単位ベクトルにするのは面倒でしょうか?
と \Candl の解読に手間取られていた発言がありました。

私なりに他の方法も考えてみたので
粘着質の中年といわず、おつきあいいただければ幸いです。

ソースでは単位ベクトルでなく、大きさ 2 にしてみました。
正統な書き方は \Unitvec と \Mulvec を用いる 例 3 だと思います。

例 1 は 私の好みの(愛着のある) \emrlineto
例 2 は \Rotvec で大きさを指定する機能を用いたもの

最初、単位ベクトル化については \Absvec で割って... と
何気なく emathPh.sty を眺めていたら \Unitvec を見つけてニヤリでした。

\documentclass{jarticle}
\usepackage[papersize]{emathP}
\pagestyle{empty}

\begin{document}
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\def\ベクトル長{2}%
\def\分割数{10}%
\def\左端値{-2}%
\def\右端値{2}%
\def\描画区間幅{2}%
\def\Fx{(1/2)*X**2}% 任意の関数
\def\dFx{X}% その導関数(手計算です)
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\Ifor\例{1}{4}\Do{%
\noindent%
\begin{zahyou}[ul=8mm,Yohaku=3mm](-3,3)(-1,5)%
{\Thicklines%
\YGurafu*\Fx%
}%
\Put\YMIN[s]{\textbf{例\,\例}}
\Sub\右端値\左端値\区間幅%
\Div\区間幅\分割数\刻み幅%
\Add\分割数{1}\Inc分割数%
\Ifor\Cnt{0}{\Inc分割数}\Do{%
\calcval{\左端値+\Cnt*\刻み幅}\T%
\Add\T\描画区間幅\XR%
\Sub\T\描画区間幅\XL%
\YTen\Fx\T\P%
\funcval\dFx{\T}\傾き%
\ifcase\例\relax%
\or%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\Argvec{(1,\傾き)}\方向角%
\vecXY\P\Px\Py%
\emmoveto(\Px,\Py)%
{%
\def\Sensyu{\arrowline}%
\color{green}%
\emrlineto[r](\ベクトル長,\方向角)%
}%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\or%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\Rotvec[\ベクトル長]{(1,\傾き)}{0}\描画ベクトル%
{%
\color{red}%
\Put\P{\Arrowline{(0,0)\描画ベクトル}}%
}%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\or%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\Unitvec{(1,\傾き)}\単位ベクトル%
\Mulvec\ベクトル長\単位ベクトル\描画ベクトル%
{%
\color{cyan}%
\Put\P{\Arrowline{(0,0)\描画ベクトル}}%
}%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\fi%
}%
\end{zahyou}%
\\
}%
\end{document}
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71● Re:任意長のベクトルの描画[ tDB ] 2006 09/25 11:03
> 何気なく emathPh.sty を眺めていたら \Unitvec を見つけてニヤリでした。

\Unitvec については,ドキュメントに記載漏れでしたね。
掲示板の方に書いておきます。

私も \Mulvec* を用いた一例で参加します。

\begin{zahyou*}[ul=16mm](-3,3)(-1,5)
  \def\Fx{X*X/2}
  \def\dFx{X}
  {\Thicklines
  \YGurafu*\Fx}
  \drawXYaxis
  \For\xval{-3}{2.9}{.5}\Do{
    \YTen\Fx\xval\P
    \funcval\dFx{\xval}\mval
    \Mulvec*{2}{(1,\mval)}\tvec
    \Put\P{\color{red}\Yasen\tvec}
  }
\end{zahyou*}%
\end{document}

くどい断り書きですが,
  グラフィックスは dvi-ware 依存
です。
  dvipdfmx はカラーの tpic を扱えません
から,接ベクトルは黒のままです。
また,
  dviout では,設定如何で色の重なり表現
が異なりますから,原点における接ベクトルが赤くならない場合が
あります。
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74● Re[2]:任意長のベクトルの描画[ 田中徹 ] 2006 09/25 12:05

恐るべし Mulvec* の威力 ...
完全に私の頭の中から抜けていました Orz.
newPh268.tex は一度は読んだはずなのに <(__)>

\Yasen コマンドも、私は使用したことがありませんでしたが
記述が簡潔にできそうなので、今後使用するように心がけます。

よい emath ライフを > 皆様
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82● Re[3]:任意長のベクトルの描画[ kaji ] 2006 09/26 02:49
どれも素晴らしいお手並みで,感服しました(*^▽^*)

考えてみれば当然のことですが,マニュアルに掲載されていない命令もありますよね.
例えば,tDBさんが或る命令をお作りになるときに,補助的に定義された命令を「忘れて」
しまわれるということは十分に起こり得ますよね.

田中様の御発言中の「\emmoveto」も文脈からその機能の判断はつきましたが,私にとっ
ては未知の「単語」でした.

TeX(LaTeX)もそうですが,emathも奥が深く,まるで数学そのもののように,難しく,
そして面白くて,ついついのめり込んでしまいます.実は,TeXとemathが面白いので教
材を作っているような気がします.うまく行かないときのフラストは相当のものですが,
成功したときの爽快感は何物にも替えがたいものがあります.これまた数学と同じです.
そして,私も諦めの悪い中年の1人です.

皆様,ありがとうございます.そして,良きTeX-life,emath-lifeを!( ̄▽ ̄)ノ~~
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