\emlineto
\emrlineto
\emmoveto
\emrmoveto
\emCurP

定義されているスタイルファイル

emathPh.sty

目的

折れ線を描画する。

書式

0. \emCurP
       以下のコマンドにおいて用いられる,カレントポイントをあらわす。
       zahyou環境を始めた時点では,(0, 0) すなわち原点を表している。
1. \emlineto[#1](#2,#3)
       (#2,#3) : 必須の引数で,描画する線分の終点の座標を表す。
       描画後,カレントポイントは終点に移動する。
       [#1] : オプション引数で,[r]を指定したときは,終点の座標は極座標とみなされる。
2. \emrlineto[#1](#2,#3)
       (#2,#3) : 必須の引数で,描画する線分の成分を表す。
       描画後,カレントポイントは終点に移動する。
       [#1] : オプション引数で,[r]を指定したときは,移動すべき成分は極座標とみなされる。
3. \emmoveto[#1](#2,#3)
4. \emrmoveto[#1](#2,#3)
       lineto コマンドにおいて,線分は描画せず,カレントポイントのみを動かす。

使用例

1. \emlineto

【解説】1番目の \emlineto(2,-3) により
         \emCurP=(0,0)と点(2,-3)を結ぶ線分が描画され,
         \emCurP は (2,-3) に移動する。
    2番目の \emlineto(-1,3) により
         \emCurP=(2,-3)と点(-1,3)を結ぶ線分が描画される。
2. \emrlineto

【解説】1番目の \emlineto(2,-3) により
         \emCurP=(0,0)と点(2,-3)を結ぶ線分が描画され,
         \emCurP は (2,-3) に移動する。
    2番目の \emrlineto(-1,3) により
         (-1, 3) を成分とする線分が描画される。
         その結果 \emCurP は
             (2,-3)+(-1,3)=(1,0)
         に移動する。
3. [r] オプション

【解説】[r] オプションを与えたときは,(#2,#3)は極座標とみなされる。
         1番目の \emmoveto(1, 0) により
          \emCurP は (1, 0) に移動する。
          (線分は描画されない。)
         2番目の \emrlineto[r](1,60) により
         (cos60゜, sin60゜) を成分とする線分が描画される。
         その結果 \emCurP は
             (1,0)+(cos60゜,sin60゜)=(3/2,sqrt(3)/2)
         に移動する。
         以下,60度ずつ回転しながら,半分の長さを移動する折れ線が描画される。
4. 応用例 --- 二分木

上図のソースリスト

【解説】\emrlineto を用いると,二分木を描画できるのではないか,
       という話題が 談話室 に登場しました。
       私の作品を上に置かせて頂きます。