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\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{graphicx}
\begin{document}
minipage 環境におけるオプション[ctb]は，
minipage 環境外のベースラインと環境内の
何処を合わせるかを指定するものである．
\fbox{\begin{minipage}[c]{3cm}
       オプション[c]は minipage 環境の中央を
      \end{minipage}}
環境外のベースラインに合わせる．
\fbox{\begin{minipage}[t]{3cm}
       オプション[t]は minipage 環境の最上段の行の
       ベースラインを
      \end{minipage}}
環境外のベースラインに合わせる．
\fbox{\begin{minipage}[b]{3cm}
       オプション[b]は minipage 環境の最下段の行の
       ベースラインを
      \end{minipage}}
環境外のベースラインに合わせる．

ただし，tabular 環境や EMhistogram 環境などは\TeX{}では1つの文字のように扱われる．
すなわち，minipage 環境にこれらの環境を入れるということは次のような状態と同じである．

abcdefg
\begin{minipage}{1cm}
 \scalebox{4}{A}
\end{minipage}
abcdefg
\begin{minipage}[t]{1cm}
 \scalebox{4}{A}
\end{minipage}
abcdefg
\begin{minipage}[b]{1cm}
 \scalebox{4}{A}
\end{minipage}
abcdefg
\begin{minipage}[c]{1cm}
 \scalebox{4}{A}
\end{minipage}
abcdefg

上の例は，minipage 環境に\scalebox{4}{A}が入っており，
オプションは順にオプション無し，[t]，[b]，[c]である．
minipage 環境のオプション[t]と[b]が同じ動作をしているように見えるが，
上に書かれていることを理解できていれば正常に動作していることが分かるだろう．
この例では minipage 環境内に1行しかないから
``最上段も最下段も一致''している．
そのために同じ動作のように見えるだけである．

そして，このようなことが分かれば minipage 環境内に1つの文字のように
扱われる tabular 環境や EMhistogram 環境``だけ''を入れるのは
minipage 環境に入れないことと同じであり無駄ということも分かる．
もし2つの環境の間にスペースを入れたいのであれば，
\verb+\hspace{1cm}+{}などを挿入すればよいだけである．

さて，2つの minipage 環境を並べて，
一方は EMhistogram 環境，他方は tabular 環境とする．
そして tabular 環境にオプション[t]を指定するとどうなるか？
tabular 環境のオプション[t]も minipage 環境のオプション[t]と
同様の働きをする．
すなわち，tabular 環境外のベースラインに tabular 環境の
最上段のベースラインを合わせるのである．
すると，EMhistogram 環境が入った minipage 環境とずれて
チクハグになるのは当然である．

ちなみに minipage 環境自体も1つの文字のように扱われるから，
minipage 環境を2つ並べるということはサイズの違う2つの文字を
並べているようなものである．

(参考)
tabular 環境のオプション[t]は
\begin{tabular}[t]{c}
 1\\
 2\\
 3\\
 4\\
 5
\end{tabular}
このようになる．
[b]は
\begin{tabular}[b]{c}
 1\\
 2\\
 3\\
 4\\
 5
\end{tabular}
このようになる．
\end{document}

▼関連発言
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└◆1260:emath BBS #12615 の件について [飯島　徹] 02/18 21:22<-last