ローマ数字・小文字 LaTeX で,ローマ数字をどのように表すか,ということについての説明です。 機種依存文字 †Windows の機種依存文字を使ってはいけません。 dviout.exe では見えていますが,pdf にした途端,消えてしまって大騒ぎ..... という事態が多くの掲示板に見られます。 また,Windows 以外の OS では文字化けします。 (下では,画像にしていますから OS は無関係です) では,どうするのかといいますと,アルファベット (i, v, x, .....) を並べて表すのが基本です。 例 †以下,ローマ数字を enumerate環境の番号付けに用いる方法をいくつかご覧いただきます. 基本例 †
utf(otf) パッケージ †oft (utf) パッケージには,ローマ数字を表すフォントが用意されています。 otf の方が機能が豊富ですが,emath の使用目的からすれば utf で十分でしょう。 utf パッケージ †utf (otf)パッケージを利用するのが一つの解決法です。
四角囲み †\fbox で四角囲みをつけてみましょう。 括弧括り †括弧括りです。 括弧記号まで含めて全角1文字幅というフォントが utf パッケージには用意されています。
emath では †utf では 15 までしか用意されていません。 15を超えるローマ数字を必要とすることは殆どないでしょうか。 また,utf は環境依存ということもありますので, emath でも対応を考えてみました。 \emromannum †\emromannum はローマ数字を iii の横幅を基準にセンタリングしています。 横幅の基準変更オプション †数が大きくなると,横幅の基準が iii では不十分です。 必要に応じて \emromannum に (..) オプションを附加して,基準文字を変更します。 下は \emromannum(viii) としています。 全角1文字幅に圧縮 †ローマ数字を全角1文字幅に圧縮するコマンドが \emromannum* です。
算用数字 -> ローマ数字への変換 †\roman †LaTeX のカウンタ(enumi, page, section など)に入っている数をローマ数字(小文字)にして出力するコマンドが \roman です。 これは LaTeX のマクロです。 \@roman †\roman の引数は LaTeX のカウンタです。 直接数値を引数に与えて \roman{3} などとすることできません(エラーとなります)。 LaTeX には,引数に数値文字列を与えてローマ数字を出力するコマンドとして \@roman が用意されています。 \EMroman †\@roman は,@ を含んでいますから,\makeatletter などが必要です。 emath パッケージでは,\@roman と同義のコマンド \EMroman を用意しています。 \romannumeral †TeX のプリミティブ \romannumeral で変換するのが,一番オーソドックスでしょう。 emath とは無関係ですが,一応あげておきます。 ただし,\romannumeral{32}などと引数を {, } でくくってはいけません。 単に \romannumeral32 とします。 また,\romannumeral の引数は,TeX のカウンタが許容されますが, LaTeX のカウンタは許容されません。 一覧 †注意事項 †関連事項 †
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