\Enko
円弧を描画します。
emathPh.sty
(pszahyou(*)環境については,emathPs.sty)
\Enko<#1>#2#3#4#5
yazirusi=a : 正の向きに矢印
yazirusi=r : 負の向きに矢印
yazirusi=b : 両向きに矢印
yazirusi=n : 矢印をつけない(デフォルト)
以下,emathPs.sty で定義されている pszahyou(*)環境特有のオプションです。
中心,半径,開始角,終了角 を与えて円弧を描画します。
円弧の太さを変更するには <linethickness=..> オプションを用います。 右辺値は単位を伴う長さです。
円弧に色をつけるには <iro=..> オプションを用います。
pszahyou(*)環境でも同様です。
#ref(): File not found: "iro2.png" at page "Enko"
円弧を破線で描画するには <hasenLG=..> オプションを用います。 右辺値は, 描画する部分の長さ,ギャップの長さ で,いずれも単位を伴う長さです。 右辺値は , を含みますから {描画する部分の長さ,ギャップの長さ} と中括弧で囲み,グルーピングをしておく必要があります。
円弧上に点列を等間隔に並べて表示するには <ten=..> オプションを用います。 右辺値は,点の個数です。
半径の値を指定する代わりに,円周上の1点を指定することも出来ます。
角を指定する代わりに, 点を指定して,中心から指定した点に向かうベクトルの方向角で 間接指定することも出来ます。
#ref(): File not found: "hazimeten.png" at page "Enko"
円弧を少しはみ出せたい,というときに使用するオプションが <hamidasikaku=..> で,はみ出させる部分の中心角(六十分法)です。
#ref(): File not found: "hamidasikaku1.png" at page "Enko"
このオプションの応用例として 角の二等分線の作図法の説明図をごらんください。
円弧に矢印をつけるには, <yazirusi=.> オプションを用います。 右辺値が a のとき,正の向きに矢印がつきます。
右辺値が r のとき,負の向きに矢印がつきます。
#ref(): File not found: "yazirusi02.png" at page "Enko"
右辺値が b のとき,両向きに矢印がつきます。
#ref(): File not found: "yazirusi03.png" at page "Enko"
<hasenLG=..> オプションとの併用も出来ます。
鏃のサイズを変更するオプションが <arrowheadsize=..> です。右辺値は,デフォルトサイズを 1 とする相対値(無名数)です。
hazimeten=.., owariten=.. を指定して円弧を描画する場合, 始点から終点まで,正の回転(時計の針と反対向き)で描画されます。
<arcn> オプションを附加したときは,逆に負の回転(時計の針と同じ向き)で描画されます。
pszahyou(*)環境では,円弧の太さが zahyou(*)環境より太くなります。
zahyou(*)環境と揃えるには, <linethickness=..> オプション を用います。
このオプションによる変更は局所的,すなわち当該 \Enko に対してのみ有効です。 広範囲に変更したいときは,\setlinewidth コマンドを用います。
<hasenLG=..>オプションは,pszahyou(*)環境でも有効です。
pszahyou(*)環境で特有の <dash=..>オプション も有効ではあります。
円弧に矢印をつけると,鏃が貧弱に見えます。 これは,デフォルトでは矢線の幹の太さを 0.3pt として鏃サイズが設定されているのに対し, ここでは幹(円弧)は 1pt で描画されているため,バランスが崩れていることによります。
円弧を 0.3pt にするには,上で述べた <linewidth=3> オプションを用います。
逆に鏃サイズを大きくするには <arrowsize=..> オプション を用います。右辺値は,\setarrowsize コマンド \setarrowsize<#1>#2#3#4 の引数をそのまま記述します。 ただし,#2 -- 幹の太さ -- は無効です。 この場合,幹は円弧でその太さは <linewidth=..>オプションで変更します。 このオプションは局所的で,当該 \Enko についてのみ有効です。 広範囲に鏃サイズを変更するには,\setarrowsizeコマンドを用います。