\ruizyou
a^x で指数が分数になった場合,指数の位置を修正します。
emath.sty
\ruizyou #1^#2
下の2つで,指数 p の位置の違いが気になりますか? 1行目は本文中の数式(\textstyle) 2行目は別行立ての数式(\displaystyle)
どのくらい違うか計量してみましょう。
違い,わずか 0.5pt です。 それでも,本文中でも後者にしたい となると,\displaystyle をつけまくることとなります。 どこかから 本文中で \displaystyle なんか使うな!! というお叱りが飛んできますよ。
指数が分数になるとき,間違っても \bunsuu などをもちだしてはいけません。
LaTeX 本来の \frac を用いましょう。
まあ,\bunsuu にも,アスタリスクつきの \bunsuu* を用意してはありますが.....
分数指数の縦位置を上に動かしたい,というご意見を良く耳にします。 本文中(\textstyle ),別行立て(\displasystyle )を計量してみます。
\displaystyle においても,さらに指数を上に動かしたい, ということなら,次のような方法もあります。
見えない支柱(\mathstrut)を下つき文字として与えた関係で 上付き文字の分数指数が上に押し上げられました。 計量してみましょう。 \displaystyle よりさらに 1.7pt と大分上がりました。 しかし,副作用もあります。 下つき文字を与えたため,深さが 5pt 強となりました。 上のタイプセット結果の最終行と下罫線の間隔が拡がっています。
この深さを取り除くには,amsmath で拡張された \smash[b] を用いればよいでしょう。
ややこしくなってきましたから,マクロ化したものを \ruizyou としました。 ここまでやるか(自嘲)
巾については,結合法則 (a^m)^n=a^(m^n) は成立しませんから a^m^n という記述は tex でも許容されません(エラーとなります)。 {a^m}^n あるいは a^{m^n} と書かねばなりません。