&size(24){''\EMpIIefbox''};~ &size(24){''\pIIefbox''}; \fbox の枠罫線を PostScript の画像として描画します。 \psfbox が,その画像を eps ファイルに仕立てるのに対して, このコマンドは,pict2e.sty を利用して,\special で処理します。 (補助ファイルは作りません)。 \special は dvi-ware に依存します。 残念ながら,Windows の dviout は対応していません。 dvips(k), dvipdfm, dvipdfmx は使用可能です。 emathパッケージ内では,\EMpIIefbox の名前で定義されていますが, 他のスタイルファイルと競合しない場合は,\pIIefbox の名前で使用できます。 #contents #br *定義されているスタイルファイル [#m8a5f9cc] EMpIIeframed.sty ただし,グラフィックスドライバを明示しなければなりません。すなわち \usepackage[dvips]{EMpIIeframed} \usepackage[dvipdfm]{EMpIIeframed} \usepackage[dvipdfmx]{EMpIIeframed} のいずれかです。 *書式 [#ud147d3a] \pIIefbox<#1>#2 -#1: key=val -#2: 枠で囲まれるテキスト -#1 における有効な key は :[[backgroundcolor>#backgroundcolor]]| 背景色を指定します。 :[[bsep>#bsep]]| 下枠線とテキストとの間隔を指定します。 :[[dash>#dash]]| 枠線を破線で描画します。 :[[framecolor>#framecolor]]| 枠線の色を指定します。 :[[framethickness>#framethickensss]]| 枠線の太さを指定します。 :[[hasenLG>#hasenLG]]| 枠線を破線で描画します。 :[[hsep>#hsep]]| 左右の枠線とテキストとの間隔を指定します。 :[[hvsep>#hvsep]]| 上下左右の枠線とテキストとの間隔を一律に指定します。 :[[lsep>#lsep]]| 左枠線とテキストとの間隔を指定します。 :[[oval>#oval]]| コーナーの四分円の半径を指定します。 :[[rsep>#rsep]]| 右枠線とテキストとの間隔を指定します。 :[[tsep>#tsep]]| 上枠線とテキストとの間隔を指定します。 :[[vsep>#vsep]]| 上下の枠線とテキストとの間隔を指定します。 *例 [#pe562d72] **基本例 [#w5c67dda] \fbox の枠罫線を PostScript の画像として描画します。 単に四角の枠で囲むだけなら \fbox で十分です。 #ref(pIIefbox01.png) #ref(pIIefbox01-dvips.tex,center,ソースリスト--dvips用) #ref(pIIefbox01-dvipdfmx.tex,center,ソースリスト--dvipdfmx用) **枠線とテキストの間隔 [#f976cee8] 枠線と中のテキストとの間隔は \fboxsep に従います。 それを変更するオプションを紹介します。 ***左右の空き <hsep=..> [#hsep] 左右の縦枠線と中のテキストとの間隔を変更するには <hsep=..> オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 #ref(hsep01.png) ***上下の空き <vsep=..> [#vsep] 上下の横枠線と中のテキストとの間隔を変更するには <vsep=..> オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 #ref(vsep01.png) ***上下左右の空き <hvsep=..> [#hvsep] 上下左右の余白を一律に指定するには <hvsep=..> オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 #ref(hvsep01.png) //***左空き <lsep=..> [#lsep] // 左の縦枠線と中のテキストとの間隔を変更するには // <lsep=..> // オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 //#ref(lsep01.png) //***右空き <rsep=..> [#rsep] // 右の縦枠線と中のテキストとの間隔を変更するには // <rsep=..> // オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 //#ref(rsep01.png) //***上空き <tsep=..> [#tsep] // 上の横枠線と中のテキストとの間隔を変更するには // <tsep=..> // オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 //#ref(tsep01.png) //***下空き <bsep=..> [#bsep] // 下の横枠線と中のテキストとの間隔を変更するには // <bsep=..> // オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 //#ref(bsep01.png) **枠線の修飾 [#v609fca4] ***枠線の太さ <framethickness=..> [#framethickness] 枠線の太さは,デフォルトでは 0.4pt です。これを変更するには <framethickness=..> オプションを用います。右辺値は単位を伴う寸法です。 #ref(framethickness01.png) ***枠線の色 <framecolor=..> [#framecolor] 枠線の色を指定するには <framecolor=..> オプションを用います。右辺値はカラーネームです。 #ref(framecolor01.png) ***枠線を破線で [#hasenLG] 枠線を破線とするには <hasenLG=..> オプションを用います。 右辺値は, 描画する部分の長さ,ギャップの長さ で,いずれも単位を伴う長さです。 右辺値は , を含みますから {描画する部分の長さ,ギャップの長さ} と中括弧で囲み,グルーピングをしておく必要があります。 #ref(hasenLG01.png) -<dash=..> オプションも有効ですが,コーナーがギャップ部になってしまうことがありますので,<hasenLG=..> オプションをお勧めします。&aname(dash); -ただし,<hasenLG=..> オプションは,<oval> オプションとは同時使用ができませんから,その場合は <dash> オプションを用います。 ***丸コーナー [#oval] 四隅を丸くするには <oval=..> オプションを用います。右辺値は,コーナーの四分円の半径を単位を伴う寸法で指定します。 #ref(oval01.png) #ref(oval01-dvips.tex,center,ソースリスト--dvips用) #ref(oval01-dvipdfmx.tex,center,ソースリスト--dvipdfmx用) -<dash=..> オプションを併用した例です。 #ref(ovaldash01.png) -表の四隅を丸くする例です。 #ref(ovaltbl01.png) **背景色 [#backgroundcolor] ***背景色の指定 [#c11b8a7c] 背景色を指定するには, <backgroundcolor=..> オプションを用います。右辺値はカラーネームです。 #ref(bgcolor01.png) ***枠線なし [#h2917fa7] 枠線を描画したくないときは~ <framethickness=0pt>~ オプションを併用します。 #ref(bgcolor03.png) -<oval> オプションとの併用例です。 #ref(bgcolor04.png) //***グラデーションもどき [#z45804ea] //#ref(grad01.png) //#ref(grad02.png) *注意事項 [#j7b0f9a3] +pict2e.sty のバージョンについて~ pict2e.sty のバージョンは~ 2011/04/05 v0.2y~ を想定しています。これより古いものではエラーが出るでしょう。 *関連事項 [#a9f02ed8] -[[囲み枠]] RIGHT:&counter;