発言者: tDB
発言日: 2006 07/25 09:37
発言元: 210.229.6.211
\Pii は eclarith.sty で
\def\Pii{6.28318531}
と定義されており,それを用いて
\Sin, \Cos
が記述されています。
お示しのリストは,\Pii が再定義されており,
> \Landl\A\O\Pi\PiPii\Pii
\Sin, \Cos の計算が出来なくなったというエラーです。
(\Yogen[a]... では,サブルーティンとして \Sin が呼ばれます。)
では,どうしてロード順が?
についての解説です。
emathパッケージでは,\Sin, \Cos を再定義しています。
(graphicsパッケージ内の trig.sty を利用する形式で,
\Pii は使いません。)
その再定義は emathC.sty にあります。
ロード順との関係です:
(1) emathMw, emathP の場合は
emathMw ---> emathC
emathP ---> eclarith
となりますから,\Sin, \Cos は eclarith の定義が有効です。
したがって,\Pii の再定義は致命傷です。
(2) emathP, emathMw の場合は
emathP ---> eclarith, emath(---> emathC)
となりますから,\Sin, \Cos は emathC の定義が有効です。
したがって,\Pii の再定義は痛くも痒くもありません。
さてと,対策ですね。
emathC.sty における \Sin, \Cos の定義に
\AtBeginDocument{%
をかぶせてみました。
この結果,ロード順とは無関係に,\Sin, \Cos は emathC.sty の定義が有効となります。この修正をしたものを
emathC.sty v 0.30
とし,「実験版」ページに置きます。
▼関連発言
│
└◆4996:emathMw と emathP の相性に関して [aka] 07/25 00:15
├◆4997:情報の追加 [aka] 07/25 00:46
│└◆4998:\Pii は予約語です。 [tDB] 07/25 09:37
│ └◆4999:Re:\Pii は予約語です。 [田中徹] 07/25 11:30
└◆5017:[解決] emathMw と emathP の相性に関して [aka] 07/28 21:44<-last