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発展2) 領域が凹の場合

領域が凹の場合は直接描画できないことがあります。

領域の左下部分で,斜線が欠落しています。

斜線塗りができる条件は,
      斜線群の方程式を y=ax+k としたとき,k の任意の値に対して,
      斜線と境界との交点が高々2個であること。
となっています。
    
領域が凹の場合の対策を2種類紹介します。
対策 a) 斜線の傾きを調整して,上の条件が満たされるようにします。

        この場合は,y=2-0.5x^2 の点 (-2,0) における接線の傾き2よりも
        大きくすれば,上の条件が満たされます。
        下の図では,方向角を 64度としています。

対策 b) 対策その2は
          閉包(この場合は,y=f(x) と x軸で囲まれる部分)を斜線塗りして,
          余分の部分(y=g(x) と x軸で囲まれる部分)を白塗りします。

他の例 曲線外の点から引いた2本の接線と曲線とで囲まれる図形も同様の手法で斜線塗りします。